硫酸協会は硫酸を製造している会社を会員とする任意の団体で、現在正会員24
社、準会員3社から構成され、その設立は昭和23年(1948年)です。
硫酸という化学薬品は教科書にも載っていると思われますが、多分見たことがなく、液体なのか固体なのか、どのような色なのかもご存知ない方もおられるで
しょう。
硫酸は無色透明な液体で、硝酸、塩酸と並ぶ酸性化学薬品の1つで、カセイソーダに代表されるアルカリ性化学薬品と激しく反応します。硫酸は硝酸、塩酸お
よびカセイソーダ等無機化学薬品の中で生産量が最大で、衣料、生活用品、食料品など衣食住全般にわたって利用されている最も利用範囲の広い化学薬品です。
具体的には硫酸の用途の項をご覧下さい。
わが国の硫酸工業の歴史は明治初期まで遡り、昭和期の肥料工業の伸張と共に生産・需要とも増大し、それ以降は化学繊維、合成繊維、酸化チタン、硫酸アル
ミニウムなど多数の工業製品の生産拡大に支えられて今日に至っています。
現在のわが国の硫酸生産量は年間約6百万トンで、世界的で6位に位置しています。日本の硫酸は国内向けのみならず東南アジアを中心に世界中に輸出されて
おります。現在世界では食糧増産及びバイオエタノールの原料用穀物の製造を目的とした肥料の生産原料、また、主に銅及びニッケルの乾式製錬用化学薬品とし
ての需要が増えており、益々硫酸工業は発展し続けるものと期待されております。
皆様もこのホームページをご覧いただいて硫酸に関する知識を深めていただければ幸いです。 |
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